<尾形さんプレゼン(着色)とディスカッション交互にお読みください>
【【炭素予算】】
気温上昇1.5℃に抑えるために、人類が排出して良い温暖化効果ガスの量を「炭素予算」と呼ぶ。10400憶トン。
機械的に人口で割り当てると、日本には50憶トン。今のペース年11.3憶トン(2019年)で行くと、5年以内に炭素予算を使い尽くす。
2030年にCO2排出をゼロにするペースでないと間に合わない。
しかし、どこのNGOも2030年50%削減。緑の党は65%削減と提案するが、それでも本当は間に合わない。
・機械的に割り当てるべきではない。先進国の使
い過ぎが問題だから。途上国はもともとエネルギ
ーをあまり使っていない。(岡山)
・そのとおり、途上国より多くの炭素予算を割
り当てるべきだ。途上国は今後も経済発展すべ
きだから。(尾形)
【【名古屋の炭素予算】】
約9000万トン。2020年1356万トンから2030年1172万トンのペースで行くと、6.7年で炭素予算を使い尽くす。
2050年ゼロをめざすペースでも、その前の22.4年で使い切る。加速度的に削減しないと間に合わない。
【【どうしたら65%削減できるか?】】
・省エネ(効率の良い設備に置き替える)
・再エネの拡大
・エネルギー使用を減らす(ダウンシフト)
上の3つをすべてやる!
【【長野県、東京都の例】】
(歌川学 産業技術総合研究所)
有効に使えるエネルギーは3分の1のみ。3分の2は熱として捨てている。
廃熱を利用すべし!→コジェネレーション
・熱は、一旦放熱したら回収できない。原発は約
3分の2が海へ放熱。(N)
【更新時に省エネ買い替え+再エネ導入】
設備機器:エアコン、冷蔵庫、LED照明
建築:高断熱、コジェネで冷暖房・給湯
輸送:電気自動車 +再エネへ置き替え
【公的、専門的、中立的なアドバイス提供】
・地域企業・家庭に
・事業採算性・費用対効果・相場コスト
【ベルリン州法 1990年】(竹内恒夫 名古屋大学)
・住宅・ビルの省エネ化
・分散型の再エネおよびコジェネ施設
・地域熱供給の排熱利用設備
・ガスエンジンのヒートポンプ
・分散型のガス(バイオガス、汚泥硝化ガス、埋め立て地ガス)
・2kW以上の電気で熱を作る機器の禁止
・深夜電力利用機器の禁止?
【ベルリンの地域熱供給網】
・10ヶ所のコジェネ(電気出力2~10万kW程度)
・200ヶ所のブロックコジェネ(街区単位の主にガスエンジンによるコジェネ)
・768.3万kWhの熱
・総延長1,516kmの熱導管によって
・約60万世帯に供給(全世帯の3分の1)
・ZEH(ゼロエミッション住宅)
・ZEB(ゼロエミッションビルディング)
・20年前から言われているが、大きなハウスメー
カーにお金が落ちる仕組みになっている。実際に
家を作るのは、中小工務店だが、そういう所にお
金が落ちない仕組みになっており、進まない。
(岡山)
・買い替えで産廃が山積みになる(S)
・エコ替えしたところ、大型の冷蔵庫を買ったため、
結局のところ使用電力が上がってしまった。(岡山)
・屋上緑化で容積率が緩和されて、ビルが高層化。
代えって壁面が増え暑くなった。
・ガソリン車生産をやめたら、2万点の部品が200
になるので、相当CO2減になる。
・北欧はとにかく熱が貴重。アジアは熱が余って
いる(岡山)
・高断熱は、夏暑い日本でも有効。冷房効率を上
げるので。(尾形)
・名駅・栄周辺(8ヶ所)で、コジェネ地域冷暖房
を導入している。(岡山)(M)
・格差で安いアパートでも住めなくなった人たち
がいる。(岡山)
・市営住宅を減らさない、市営住宅ほどZEHにし
たい。(尾形)
【ヒートアイランド対策】
・機器に頼らず窓を開けて風を通すことで、涼しく暮らせるようにしたい。ヒートアイランド対策をしたい。(岡山)
・庭木のある優良邸宅が相続税対策で30坪に細分化されないようにする。(K)
・都心に電気自動車以外の車が入れないようにするくらいドラスチックな対策を。(岡山)
