中日新聞
<2021年の地方選展望> 誰に託す 県内16自治体で首長選
2021年1月1日 05時00分 (1月4日 12時50分更新)
尾形慶子さん(63)が無所属で出馬する意向を示している。

県内の自治体では2021年、16市町で首長が任期満了を迎え、選挙が行われる。議員選は3市町である。ウィズコロナの新しい生活様式が求められる中、暮らしを守り、地域振興を図る旗振り役を誰に託すのか。各首長選を展望する。
名古屋市 現職、出馬明言せず
現職の河村たかしさん(72)は四期目に向けた態度を明らかにしていない。昨年十二月の定例会見では「南無阿弥陀仏」と決まり文句でけむに巻いた。 市議会最大会派の自民は昨年末、調整してきた中央官僚擁立を断念。「民主、公明と三会派で連携して推せる人」との観点から改めて、候補を選定する。渡辺義郎団長は「できるだけ早く河村市政への対立軸を示したい」と語る。 民主の服部将也団長は「現状を変える選択肢となる候補者を三党連携で選びたい」と話し、自民と足並みをそろえる構え。公明の沢田晃一幹事長も「三党で連携した擁立も模索していきたい」としている。 共産党県委員会の石山淳一書記長は「市民と野党の共闘を第一に候補者選定を進めたい」と話している。ほかに市民団体役員の尾形慶子さん(63)が無所属で出馬する意向を示している。